「夏バテ」は、冷房の無かった時代は猛暑による体力低下・食欲不振などいわゆる「夏やせ」と呼ばれる症状を「夏バテ」といわれていたのですが、
空調設備が普及した現代では、気温と湿度の急激な変化により自律神経のバランスが崩れて起こることが多いようです。
ストレスや冷房による冷え、睡眠不足(夜10時~3時の睡眠)なども原因となる場合があります。
「夏バテ」という名称から夏のみの病気であると思われがちですが、
気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こっています。
症状
主な症状は、全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘など。時に頭痛・発熱・めまいを伴うこともあります。
改善と予防
夏バテの改善と予防には十分な休養と栄養補給を行い体を休めることも大切です。
温かいお食事に心がけ、ビタミンやタンパク質の不足も夏バテを招くため、食事は豚肉や大豆・魚、野菜など色々な食品をバランスよく摂り、
冷えを増長する冷たいものは控えて、暖かい飲み物などを飲むようにすると効果的です。
特に水分補給が重要で、夏場は軽い作業でも1日2~3ℓの汗をかくため、意識的に水分を取るようする。
冷房を入れる際は、体に負担がかからない様に室温と外気の差を5℃以内にすることが望ましく、
5℃以上の温度差に体はついて行かず体調を崩しがちです。
湯たんぽ、それが出来ない場合はひざ掛け・カーディガン等で冷え具合を調節することをお勧めします。
語源
夏バテ自体は「夏」と「バテる」を併せて縮めたもので、「バテる」とは「疲れ果てる」が語源だそうです。