低血圧と塩・・・つづき

減塩健康法は、低血圧症の人には向きません。

かといって、必要以上に濃い味つけにしてはよくありません。

しかし、塩だけでなく、みそやしようゆなど、

さまざまな調味料を使って、自分がおいしいと

思う味つけで塩分をとることは、とても大切なことです。

塩分が不足すると、疲れやすくなります。

昔から、塩は生命活動の源でした。

人は砂糖を食べなくても生きていけますが、

塩をとらなければ生命は維持できません。

特に疲れやすい人には、塩は必要な栄養素です。

塩は体内に入るとナトリウムイオンとなって、

食物の栄養素を血管の中にとり込む働きをします。

また筋肉の収縮活勤は、細胞外液中にあるナトリウムイオンと、

細胞内液中のカリウムイオンオンとが入れかわることで起こります。

たとえば歩くときの筋肉の動きも、

肺が呼吸したり、心臓が鼓動するのも、

みなこのメカニズムによっています。

特に夏は汗といっしょに塩分が出ていきますから、

虚弱体質の人が適度な塩分をとらないと、

いっそう疲れやすくなります。

ですから、毎日とる塩だから、海からとった自然塩のなかでも、

ミネラルたっぷりのミネラル塩が良いでしょう。